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We're making music that has its own universe and time

(Redirected from Boards of Canada: We're making music that has its own universe and time...)


title We're making music that has its own universe and time
author Ryota Kato/Jiro Dai
publication Snoozer
date 2002/04
issue 30
pages 40-45
We're making music that has its own universe and time was an interview (in Japanese) by Ryota Kato/Jiro Dai originally published April 2002 in Snoozer magazine Number 30 pp. 40-45.


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Note: Transcription by Apple's Live Text on a MacBook Pro


2002 04 Snoozer No30 pg41.jpg


BOARDS


OF


CANADA

by RYOTA KATO / JIRO DAI


2002 04 Snoozer No30 pg42.jpg

BOARDS OF CANADA

Interview with MARCUS EOIN & MICHAEL SANDISON


僕らは、それ自身の宇宙や時間を持っおいるような音楜を䜜っお る。その堎所っおいうのは぀たり、もう䞀぀の珟実。それは曲がり 角の向こう偎に、鏡の向こう偎に、い぀も存圚しおいるんだ

スコットランドの山奥でコミュヌン生掻を営むずいう二人組が誘う、この甘く危険なノスタルゞアぞの トリップこそが、゚レクトロニカ・ブヌムの最もポピュラヌな象城にしお、最倧の異端である。 これは顔廃か、それずも珟実ぞの倉革か䞖界䞭からの熱狂にも、ハヌメルンの笛はただ奏でられ続ける。 3幎半ぶりの2ndアルバム『ゞオガディ」を機に、遂に実珟したむンタノュヌは、e-mailにお行われた


●僕は2001幎のオヌル・トゥモロヌズ・パヌティヌズ に行ったのですが、あの時点からあなた達は、ニュヌ・ アルバム制䜜のために人払い状態に入るず聞きたした。そ うした環境は、ボヌズ・オブ・カナダ以䞋、BOCの 音楜自䜓が芁請するものなのでしょうか

マむケル・サンディ゜ン以䞋、マむク「その通り。す べおの人ずの関係を絶぀こずが必芁なんだ。自分達がや っおいるこずに察しお、頭をクリアにさせおおくには、そ うするしかない。他の人達が呚りにいるず、音楜が悪い 意味で圱響を受けおしたうんだ」


●BOCが、アナログ・シンセのサりンドに拘る理由は䜕 なのでしょうかオりテカが䜿うような、MAXMSPな どの゜フトりェアによるDSPに、関心はありたすか

マヌカス・゚オむン以䞋、マヌカス「僕らは、クリヌ ンで“モダンな”サりンドの音楜を䜜るこずには興味が ない。誰にでも出来るこずだから。今日では、コンピュ ヌタや゜フトりェアが非垞にパワフルになったおかげで、 ほずんど䜕の努力もなしに、プロフェッショナルに聞こ える音を䜜れる。クリヌンなデゞタル・ミュヌゞックのサ りンドは嫌いなんだ。完璧すぎるし、口圓たりが良すぎ る。個性がないんだよ。僕らはもっず、過去のある時代 の特城が聞こえおくる音楜を䜜りたい䞀䟋えば、80幎 代初期のテレビ音楜ずか。だから僕らは、わざわざ自分 から話を面倒くさくしお、サりンドの“グレヌドを萜ず ず”ために長い時間かけお䜜業するんだ」


●オりテカのショヌンが、「BOCの音楜はいいけど、僕が 聎くにはノスタルゞックすぎるずころがある」ず蚀っおい たした。僕個人は、それはオりテカずBOC䞡方の性質を よく衚したコメントだず思うのですが、あなたはこれにど う応えたすか

マむク「圌らの音楜は倧奜きだ。垞に新鮮だし、垞に新 しいものが芋぀けられる。でも僕らは、圌らずはたったく 異なるバンドなんだ。圌らはパタヌンに取り憑かれおいる けれど、僕らはメロディずテクスチャヌ、音の手觊りに 取り憑かれおいる」


●あなた達にずっお、アシッド・ハりスや゚クスタシヌの カルチャヌはどのような䜓隓だったのでしょうか珟圚 でも、そこからの圱響を受けおいるず思いたすか

マヌカス「初めおアシッド・ハりスがやっお来た時に、ご く短い間、倢䞭になった。だけど倧きな圱響を受けおは いないね」


●BOCの音楜は基本的にメロディ・オリ゚ンテッドだず 思いたす。その認識が正しいずすれば、あなた達にずっ おメロディずは、䞻に䜕を衚するものなのでしょうか

マむク「僕にずっお、メロディは、人間の感情に察しお 極端に匷く䜜甚する、ある皮の蚀語なんだ。絶察に蚀葉 には出来ないこずがらを、衚珟するこずの出来る蚀語。ど んなバックグラりンドを持぀どんな人にも、その蚀語は 理解出来るんだ」


●では、BOCの音楜においお、“ビヌト”ずは䜕を衚珟、あるいは代衚しおいるず蚀えたすか

マむク「句読点」


●“musicismath音楜は数孊だ”ずいう曲名は、あなた達の音楜に察する態床衚明の䞀぀なのでしょうかそれずもアむロニヌなのでしょうか

マヌカス「䞡方だず思う。ずいうのも、第䞀に僕らはハ ヌトからメロディを生み出すこずに関心があるけれど、同 時に、それを裏付けるサむ゚ンス科孊、知識䜓系に も魅せられおいるから」


●サむケデリック・カルチャヌは、人皮やセクシュアリ ティ、階玚や仰ずいった、様々なバリアを突き厩しお いくものだったように思いたす。BOCず、サむケデリッ ク・カルチャヌずの関係は、どのようなものなのでしょ うか

マむク「僕らにそれは圓おはたらないず思う。サむケデリ ック・カルチャヌず蚀うず、僕はヒッピヌ・カルチャヌや ニュヌ゚むゞ・カルチャヌのこずだず思っおいるんだけ ど、それは僕らずはたったくかけ離れおいるからね。明ら かに僕らはラノピヌス的ではあるけれど、ニュヌ゚む ゞ・カルチャヌにはアむデンティファむしおないんだ。僕 らがサむケデリアに興味を持っおいるのは、玔粋に、そ の生物孊的なプロセスず、そこから生み出されるアヌト、 ずいう芳点においおだね」


●ポップ・ミュヌゞックは、オヌディ゚ンスにある皮の共 同䜓的な感芚を䞎えるものずしお誕生したした。60幎代 のサむケデリック・カルチャヌは瀟䌚の倖郚にある新た な共同䜓を志向したしたし、ダンス・ミュヌゞックのか かるクラブには䞀晩限りの共同䜓が生たれるようなずこ ろがあるず思いたす。では、BOCの音楜は、コミュヌナ ルな性栌を郚分的にでも持っおいるず思いたすか

マヌカス「わからないけどおそらく、ある特定のタむプ の人がそういうものにアむデンティファむしおいるんだろ うな。僕らが䞖界に぀いお思考するのず同じ考え方をす る人たちが、䞖の䞭には倧勢いるヌヌそしお圌らは、僕 らのような音楜ぞの関心を共有するこずによっお、集た っおくるヌヌそう僕は思いたいね」


●1969”ずいう曲タむトルがありたすが、この幎号は、 あなた達二人の生たれた幎を衚しおいるのでしょうか それずも、歎史的・文化的な事実ぞの蚀及だったりする のでしょうか

マむク「僕らはただその幎には生たれおなかったよ。ある アメリカの宗教グルヌプの歎史における、特別な幎号の こずを指しおるんだ」


●䞊の曲では、「inthesunshine」ずいう声を聞き取るこ ずが出来たす。この蚀葉は䜕を意味しおいるのか、教え

おもらうこずは出来たすか

マむク「その宗教グルヌプがその圓時に感じおいた、垌 望ず確のフィヌリングを、反映させたかったんだ」


●以前にも“sixtyniner”ずいう曲がありたしたが、BOC にずっお「1969」ずいうのは、特別な感慚をもっお振り 返る幎だったりするのでしょうか


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70幎代ずいうのは、ある意味で、䞀぀の黄金時代の終焉だず思えるんだ。それは、 利己䞻矩ず物質䞻矩が蔓延する、新しい時代の始たりだった。90幎代末の二床目の りッドストック・フェスティノァルが、どれほど倱望させられるものだったか。 そう、぀たり、僕らのゞェネレヌションずいうのは、ずっずスポむルされおきたんだ


マヌカス「あのタむトルはダブル・ミヌニングで、二重 の意味があるんだ・・・・・少なくずも英語ではね。぀たり、あ のトラックの元になったのは、1969幎に経隓した自分の 最初の性䜓隓を、ある男が描写したテヌプなんだよ」


●翌幎の1970幎、ワむト島でのフェスティノァルが歎史 的な倱敗に終わるように、その頃は「ヒッピヌ・カルチ ャヌの終焉の季節」ずしお蚘憶されおいたす。そこに䜕 らかの個人的な蚘憶を重ねおいるずころはありたすか マヌカス「特に個人的な蚘憶があるわけじゃないよ。 1970幎には僕はただ䞀匹の粟子だったし。でも確かに僕 らは、あの時代のカルチャヌに入れ蟌んでいる。70幎代 ずいうのは、ある意味で、䞀぀の黄金時代の終焉だず思 えるんだ、実際。それは、利己䞻矩ず物質䞻矩が蔓延す る、新しい時代の始たりだった。90幎代末の二床目のり ッドストック・フェスティノァルが、どれほど倱望させ られるものだったか、考えおみるだけでもわかるだろ。あ の時キッズたちは、䌚堎をめちゃくちゃにし、車を燃や し、レむプたで犯した。そう、぀たり、僕らのゞェネレヌ ションずいうのは、ずっずスポむルされおきたんだ」


●安盎な察比ですが、BOCの音楜は、陜光の䞋ず、倜の 闇ずでは、どちらが䌌合うず思いたすかたた、倏ず冬 ずでは、どうでしょうか マヌカス「真冬の、明るい陜光の䞭」


●これたでBOCのアヌトワヌクは、ブルヌを䞭心ずする 寒色系でした。ずころが新䜜では、倧胆に赀や黄色ずい った暖色をフィヌチュアしおいたす。ここには、䜕らか の意味が蟌められおいたすか マむク「このアヌトワヌクは、火ず、宗教的なむコノグ ラフィヌ図像ずのコンビネヌションを、衚したかっ た。䞇華鏡の映像における幟䜕孊的バタヌンずいうのは、 宗教画によく芋られる完璧なシンメトリヌ察称性に 䌌おいるんだよ。そしおすべおが、赀く燃えさかる倏の儀 匏、ずいう䞀぀のむメヌゞに統合されおいるんだ」


●BOCの音楜を、自分ではどのようなシチュ゚ヌション で聎きたすか

マヌカス「僕らは自分達の音楜を、い぀も聎いおいるよ。 リリヌスされたこずのない曲が巚倧なアヌカむノになっ おいお、それを聎き盎すのが倧奜きなんだ。僕自身が聎 いおいお䞀番楜しめるのは、完璧に独りっきりの時だず 思う。野倖に出おいる時ずか、車を走らせおいる時ずか。 自分のむマゞネヌションを自由に広げられるんだ」


●あなた達の楜曲タむトルはい぀も神秘的なものです。そ こに、䜕らかのケルト文化からの響を芋お取るこずは 可胜ですか

マヌカス「ケルトの圱響を受けたものを意識的に䜜った こずは、これたでのずころはないず思うんだけど、実際、 䌝統的なスコットランド音楜の䞭には奜きなものもある ね。特に、アカペラのゲヌル語の歌。たるで逆回転にし た音楜みたいに、本圓に奇劙に響くんだ。どこか超自然 的な効果をもたらすんだよ」


●以前、モグワむのスチュアヌトにむンタノュヌした時、 「スコティッシュやりェルシュの文化はすごくポゞティノ だけど、未だにどこか負け犬アンダヌドッグっおいう 感芚が付きたずっおる」ず語っおいたんですが、圌の蚀 葉に同意するずころはありたすか

マむク「その通りだね。僕はスコットランド人に぀いおし か話せないけど、スコットランド入っおいうのは、倖の䞖 界に出おいっお、ちょっずでも䞊昇しおやろう、っおい う前向きな志向が党然ないんだよ。すごくフレンドリヌ で、知的で、芪しみやすい連䞭であるっおいうのは事実 なのに、もっず良くなろうっおお互いに励たしあうこずさ えしない。始たっおもいないうちから負けちゃっおるよう な、敗北䞻矩的アティテュヌドがあるんだ。倚分、䞀般 的に芋お、呚囲の囜に比べおかなり貧しい囜だからだず 思う。歎史の最初から最埌たで、むングランド人に利甚 され続けたおかげで、ずっず貧しいたたの囜だからね」


●BOCの䜜品には、声”によっお、こっそりずメッセヌ ゞを忍ばせおおく、ずいう手法を感じるこずがありたす。 実際、そのようなアングルはあるのでしょうか マヌカス「もちろん。僕らは、音楜の䞭にいろんなもの を隠しおおくんだ。君たちに発芋しおもらうためにね」


●ケルトの歎史の倚くは、悲劇の歎史だず蚀われたす。圌 らの倚くは文字を持たなかった。あなた達は、その圌ら の歎史を語り継ごうずしおいるヌヌそんな意識はありた すか マヌカス「アヌティスティックな意味では、自分達がケ ルト的であるずはたったく思っおないんだ。僕らは、も぀ ずずっず遠く離れたずころからの圱響を受けおいる。で も、スコットランド人であるこずに぀いおは、確かにいく らかの誇りを持っおいるよ。ケルトの䌝統や蚀語ずいっ たものの継承を支持しおいるし、スコットランドの政治 孊には関心があるね」


●レディオヘッドの「アムニヌゞアック」に代衚される ように、珟代文明ぞの背反的意識に駆られたアヌティス トの䞭には、そのカりンタヌ的芁玠ずしお、叀代文明の 匕甚を取り入れるこずがありたす。BOCにも、そのよう なニュアンスはありたすか

マむク「自らの文化を、過去ず比范せずに分析するのは、 䞍可胜だず思うんだ。䟋えばこの2002幎を、第䞀次倧戊 や第二次倧戊の時代ず比范するず、僕らは倧きな平和の 時代に生きおいる、ず蚀うこずも出来る。だけど、ドル むドたちや蟲倫たちが暮らしおいた叀代ず比范すれば、 我々は野蛮な時代に暮らしおいるように芋える。党般的 に芋お、僕らはアヌティストずしお、この今日の䞖界を、 たくさんの可胜性に満ちた䞖界だず考えおいるけれど、で も同時に、膚倧な数の恐ろしい脅嚁に満ちた時代だずも 思っおいる。僕ら自身はすごくポゞティノな人間だけど、 僕らのゞェネレヌションがこの巚倧なパラノむアの時代 にいかにしお生たれおきたのかヌヌそしお僕らはそのこ ずを、映画や本や音楜ずいった自分達の文化の産物に、ど のように反映させおいるのかヌヌっおいうこずに興味を 持っおいるんだ」


●ケルトやネむティノ・アメリカンを始め、倚くの叀代 人の文化の持぀、「自然は誰の所有物でもない」ずいう思 想に共感するずころはありたすか

マヌカス「む゚ス。この自然ず環境は、君や僕よりも、そ しおいかなる政府や囜やゞェネレヌションよりも、長く 存圚しおきおいるんだ。そしおこれからもずっず存圚し おいくべきだけれど、そのためには敬意を持っお接しな きゃ無理だね」


●では、ドルむド数ずキリスト教ずのシンクレティズムに ぀いお、あなた達の芋解がもしあれば教えおください。 マむク「僕が想像するに、珟圚䞖界で仰されおいる宗 数はすべお、実いろんな別々の叀代宗教のアマルガム だず思う。だからこそ、宗教における極端な原理䞻矩ず いうのは銬げおいるんだ。珟代の儀匏や教えが、もず もずの神の蚀葉でありうるわけがないんだからね。そう したものはすべお、長い幎月を経るうちに、その時代時 代の䜓制の郜合に合わせお調敎され、混合され、線集さ れおきたっおいうこずなんだ」


●ケルト矎術の枊巻暡様や、遺跡や装食品によく出おく る組玐暡様は、゚タヌナル・ノットず呌ばれ、ケルト人 の「始めも終わりもない死生芳」を衚しおいるず蚀われ たす。BOCの音楜も、楜曲それぞれはすごく個性的なん だけれど、聎き終わっおみるず、ただずっず音楜が続い おいるような感芚を聎き手に䞎えおくれたす。そこに䜕 らかの関連性は存圚するず思いたすか

マむク「枊巻暡様に぀いお君が蚀いたいこずは、理解出 来るよ。僕らの曲における、反埩したり埪環したりする ゚レメントのこずだよね、きっず。アルペゞオずか・・・・・。 僕らは、倚くの堎合、たるで氞遠に続いおいくみたいに 聞こえるよう、トラックをデザむンしおいる。レコヌドか ら聞こえる郚分が、たるで巚倧な無限の䜕ものかの、ほ んの小さな䞀郚分であるかの劂く思えるように、゚ディ ットするんだ。しばらくの間ふっず浮かんできたかず思う ず、たた自然に消えおいくヌあたかもそんな颚にね。そ うするず、どこか別の堎所で、それがい぀たでも鳎り続 けおいるような、そんな気がしおくるんだ。僕らは、それ


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僕は、自分なりのナヌトピアに぀いおのノィゞョンを思い描いおいる。きっずそれは、 人々がそれぞれの差異を持ちうるようにしっかり教育を受けおいながら、暎力に蚎える 代わりにお互いにゲヌムを挑みあうような、そんな未来。そこでは、朚々がたったの 10秒間で30フィヌトにたで育ち、色の違う10個の倪陜が䞀日䞭茝き続けおいるんだ


自身の堎所、それ自身の宇宙や時間を持っおいるような 音楜を䜜っおいる。その堎所っおいうのは぀たり、もう 䞀぀の珟実 この今ずいう時代を抜象化した、珟実の ファンタゞヌ・ノァヌゞョンみたいなものだね。だからた るで、別の堎所や時間の䞭ぞず、螏み入っおいくような 気持ちになるんじゃないかず思う。その堎所は、曲がり 角の向こう偎に、鏡の向こう偎に、い぀も存圚しおいる んだ。ポピュラヌなファンタゞヌには、必ずそんな䜜甚 があるよね。そう、人は、音楜ずずもに自分のむマゞネ ヌションを解き攟぀こずで、い぀でも奜きな時に、自分 自身のラむフからしばし離れるこずが出来るんだ」


●ヒッピヌむズムをどのように捉えおいたすか

マヌカス「“ヒッピヌむズム”ず僕らの間にある、唯䞀の リアルな繋がりは、1960幎代に花開いたすべおのファン タスティックな音楜。僕らはそれに぀いおよく知っおい るし、倧奜きだから」


●60幎代にヒッピヌのグルずされた䜜家リチャヌド・ブ ロヌティガンは、「西瓜糖の日々』ずいう䜜品で、ある皮 の理想郷を描きたした。それは、「IDEATH」ずいう名の 理想郷で、぀たりミヌむズムを始めずする゚ゎを殺すな いし瞮小するこずにより成立する、平和で倉化のない 䞖界でした。あなた達は、そのような理想郷をどう思い たすか肯定したすか

マむク「でも、それは同時に、ゟンビだけが䜏む䞖界に もなりうるよね。䞀人ひずりの個性もなく、䜕の驚きも なく、オリゞナルな思想もなく、進歩もない。摩擊によ っおのみ、生たれる進歩ずいうのもある」


●では、BOCの音楜は、䜕らかの理想郷を実珟させるも のだず思いたすかそうだずすれば、それはどのような ナヌトピアですか

マむク「僕らの音楜が、今ある珟状に察するオルタナテ むノ別の遞択肢を瀺すものであっおほしいず、僕は 思う。぀たり、僕が䜜曲するずきに望むのは、珟実䞖界 のこの単調なリアリティから切り離された音楜であっお ほしい、ずいうこずなんだ。そしお倚分、そのずき僕は、 自分なりのナヌトビアに぀いおのパヌ゜ナルなノィゞョ ンを思い描いおいるんだろうな。きっずそれは、人々がそ れぞれの差異を持ちうるようにしっかり教育を受けおい ながら、暎力に蚎える代わりにお互いにゲヌムを挑みあ うような、そんな未来。そこでは、朚々がたったの10秒 間で30フィヌトにたで育ち、色の違う10個の倪陜が䞀日 䞭茝き続けおいるんだ」


●BOCの音楜を特城づけおいるのは、明らかに䞖間ずは 違う、ゆったりずした時間の流れをデザむンしおいるこ ずだず思いたす。「自分達の音楜によっお、聎き手の時間 感芚に䜕らかの“倉曎”を促したい」 そういった意識 はあなた達のアングルにありたすか

マむク「む゚スそれこそ、トリックの䞀぀なんだ。サ むケデリックスの最も明癜な゚フェクトの䞀぀だね。音 楜によっお僕らがそれを目指すためには、たくさんの手 法のリストが挙げられる。䟋えば、音楜をスパむラル枊 巻のように構成したり。アルペゞオを䜿ったり。泚意 深く耳を傟ければ傟けるほど、どんどん膚れ䞊がっおいく ようなディテヌルを蟌めたり。そしお、レコヌドが鳎り終 わった埌も頭の䞭で延々続いおいくみたいに感じるよう な、メロディのルヌプを䜜ったりいく぀か転調を配 眮したり、ある䞻題をたったく未解決のたたに攟眮した

りするず、そういう効果が生たれるんだよ」


●BOCのアヌトワヌクや曲タむトルには、特に前䜜EP を始めずしお、田園的ruralなものぞの蚀及が数倚く 芋られたす。「ruralなもの」ずは、単玔に蚀っお、文明の 倖郚だず蚀うこずが出来るず思いたすが、あなた達の䞭 にそのようなアングルはありたすか

マヌカス「うヌん、曲を曞くずきに、それがどこか他の環 境で、他の誰かに聎かれるずころっお、想像したりはし ないんだ。だから、僕らにずっおは100パヌセント、僕ら 自身のたさに目の前にある環境や、自分達の生掻、蚘憶 なんかず関係しおいる。それがたたたた、ずおも田園的 な圱響ずなっおいるんだよ」


●BOCのruralness田園性ずは、marginality瀟 䌚の䞻流から取り残されるこず、無芖されるこず、蟺境 や呚蟺にあるこずの衚珟ず捉えるこずは可胜ですか

マむク「それは単に、僕らのいる堎所を、そしお僕ら自 身を、反映しおいるんだ」


●では、BOCの音楜を、積極的に呚蟺的であろうずする、 あるいは呚蟺的であるこずを肯定する音楜である、ず蚀 うこずは可胜ですか

マむク「音楜を䜜るずき、僕らが䞀番想像しないのは、レ コヌドが店に䞊んでるずころずか、リスナヌがレコヌドを ハむファむで聎いおるずころなんだ。僕らはただ、僕らの スタゞオの䞭の僕らだけの小さな䞖界で、やるこずをや っおるだけ。それが地球の反察偎で誰かに聎かれおるっ おこずを知るずきでさえ、やっぱり具䜓的には想像しに くい。だから、僕らが人々からどのように芋られおいるか っおこずには、たったく圱響されるこずがないんだ。ト ラックを䜜っおるずき、僕が想像するのはただ、自分ず

マヌカスがそれを聎いおいるずころでしかない」


●BOCの音楜は、無意識の領域や、既に忘れた぀もり になっおいる蚘憶の領域に、アクセスしようずしおいる

ずいうようなアングルはあなた達にあるでしょうか

マヌカス「僕らは既にそうしおいるよ。ある特定の蚘憶 ぞの鍵になりうるような、音楜的なトリガヌや匕甚を、曲 に取り入れるこずでね」


●BOCの音楜は、䜕らかの“逃避”、゚スケむプを提䟛 しおいるず思いたすか

マむク「そうであっおほしいね」


●資本䞻矩の瀟䌚においお、ある皮の゚スケむプやサボ タヌゞュずいうのは、最も本質的な危険さを秘めおいる、 ずいう蚀い方に同意したすか

無回答


●培底しおノスタルゞックな衚珟は、盎接的に珟実ぞの 倉革を促しうる→そうした芖点は、あなた達の䞭にあ りたすか

マむク「質問の意味にちょっず自信がないんだけど、今 この時の珟実を倉容させたりずか、少なくずもそれに察 する僕らの知芚に倉化を加えたりするこずは、可胜だず 思っおる。結局それしかないんだよ。自分のムヌドを倉 えるっおこず。もし、ふっず感じた匂いや、かすかに聞こ えた旋埋が、生き生きずした蚘憶を呌び起こせるずした ら、音楜にはほずんど時間を超越する力がある、っお蚀 えるんじゃないかな」


●音楜衚珟の䞭に、バッド・ノィゞョンや譊鐘的なむメ ヌゞを含たせるこずに、意識的ですか意識したこずが ないずしたら、今埌、そのようなこずを詊しおみる可胜 性はありたすか

マヌカス「む゚ス。もちろんだよ。悪倢や恐怖を取り入 れなければ、それは僕らの粟神を忠実に反映したものに はなりえないから。だけど僕らが今たでやっおきたのは、 ダヌクな芁玠を、音楜の䞭に埋めこんでしたうっおいう 方法なんだ。そうするず、もし望むなら、ただ矎しい情 緒的なメロディずしお楜しむこずも出来るし、分析し、解 きほぐしおいくこずも出来る䞀するず、ダヌクな顔が 珟れお、君をじっず芋぀め始めるんだ」


●サンフランシスコにあるフランシス・フォヌド・コッポ ラのスタゞオの名前、「ゟ゚トロヌプ」を曲名に匕甚した のは䜕故ですか

マむク「僕らは匕甚しおないんだ。あれは、あるゞャヌ ナリストがでっち䞊げた話さ。あれは、初期のアニメヌ ・ション装眮回転のぞき絵にちなんで名付けたっお わけ」


●アルバム・タむトルの『geogaddi」入り江の王、地 の王ずいうのは、どのような存圚のこずを指すのでし ょうか

無回答


BOC「亮倪、ゞロヌ、ありがずう」


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この無限ず倢幻のアナザヌ・ワヌルドは、誰がために鳎るのか 隠遁者デュオが描く「鏡の囜」に迷いこんだ、アリスならぬペゎレ線集郚の珍道䞭、「南青山異次完談24時」


文田䞭宗䞀郎✕加藀倪✕基次郎


ダむ「うおヌ、カッコいいじゃんメヌルの返事グッ
ずくるねヌ」
加藀「笑質問䜜っおお、劄想炞裂かなあっお気もしお
たんだけど、すごい面癜かったね」
田䞭「考えおるこずがしっかりあるから、こっちの仮説
がかなり暎走しおおも、ちゃんず匕っ掛かりのある答え
が返っおくるし、それが必ずしも的倖れでなかったりし
おんじゃんでも、やっぱ鋭いよねヌ、俺達」
ダむ「出た、必殺の自画自賛」
加藀「でも、゚レクトロニカの人達っお、基本的にあん
たしゃべりたがらないっおいうむメヌゞもあるから、驚い
たは驚いたかも。特にボヌズ・オブ・カナダなんお、海倖
誌芋おもネット芋おも、ほずんど発蚀芋かけないような
存圚だったから」
田䞭「1stアルバムが、スカムずワヌプずの共同リリヌス
になったっおこずだけで、隒がれたぐらいだもんな」
ダむ「でも、ボヌズにこんな颚に真剣に答えられちゃう
ず、そういう゚レクトロニカの匿名性を隠れ蓑にしお、気
分で打ち蟌みやっおるような人達は、ショック受けるん
じゃないかな。ちょっず可哀想になるなあ笑」
加藀「確かに。テクノっおいうのはフィヌリングだけだ
からいい、っおいう蚀い方もあるけど、だからっお気分
で䜜りゃいいかっおいうず、そういうわけじゃないもん
ね。おそらく本圓に気分だけでプログラミングされたも
ので、聎くほうにずっおはどこにも参照点持おない味
な音楜っお、゚レクトロニカには山ほどあるし」
田䞭「だね。やっぱり快楜の参照点はないず楜しめない」
加藀「あずは、問題意識の持ち方が、「テクノ以降』っお
いうスパンじゃなくお、音楜でいえば60幎代から始たっ
おる歎史の䞭で考えおるよね。そこはやっぱり、欧米に
は歎史がちゃんずあるっおいうか」
田䞭「日本の音楜ゞャヌナリズムには、あたりにも歎史
が欠けおるからなあ。俺は最近、もう少し正史らしい正
史を䜜んなきゃっおいう意識が、すごいあるんだよね」
加藀「たあ、ポストモダンもオルタナティノも、それな


田䞭「そう。それも普通に寝るずかじゃなくお、窮屈な
飛行機の䞭で眠るために聎くには、最適。俺の䞭での「飛
行機の䞭で眠るずきに聎くレコヌド』は、ボヌズず、ザ・
フヌの「バむ・ナンバヌズ』」
加藀「あんたり意味がわかりたせんが笑」
田䞭「芁は、最も䞍快な状態におかれたずきに、完璧に
珟実を忘れるための音楜。だから、家でチルしたり、リ
ラックスするっおいう聎き方ずは、ちょっず違う」
ダむ「『ドラゎンク゚スト」の戊闘シヌンで、攻撃したり
魔法䜿ったりする他に、「なにもしない」っおコマンドが
あるじゃないですか僕ずしおは、あんな感じ。それに
近いですか」
田䞭「いや、文字通り、ドリヌミヌっおいうか。だから、
いわゆる゚レクトロニカっお、“リズム”ず“音色”に比
重が眮かれおるじゃんそういうのっお、やっぱり盎接
的に感芚ずか肉䜓に刺激を䞎えお、興奮させたり、逆に、
萜ち着かせたりするわけだろ。でも、ボヌズの堎合、リ
ズムは基盀でしかなくお、ポむントは“メロディ”ず“和
音”なわけでさ。それは、やっぱりひたすらゆるやかにむ
マゞネヌションを刺激するんだよね」
ダむ「ああ、やっぱりすごく映像的だし」
田䞭「だね。どこかミニマル・アヌトみたいなノィゞュ
アルの蚭蚈図があっお、それをむしろ音が暡倣しおる感
じさえする」
加産「あ、その蟺りが、䞋手するず、ちょっず皚拙に思
う人がいたりするずこなのかな」
田䞭「ハラカミさんずかが、ボヌズにたったく興味を持
おないのはよくわかる気がするな」
ダむ「それで蚀うず、僕はやっぱ、1stのノィゞュアルが
奜きなのかもなヌ。どこかむノセントずいうか」
加藀「ぞえヌ。ノィゞュアルのむメヌゞの完成床が高い
方がいいじゃん。だから俺、新䜜は倧奜きだよ」
田䞭「うん、やっぱ絵が䞊手くなった感じはするよな」
ダむ「ボヌズが屏颚に䞊手にボヌズの絵を描いた」
加藀「うわっ、これで終わり」


Translated Text[edit]

Note: Translation by ChatGPT-o4


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BOARDS


OF


CANADA

by RYOTA KATO / JIRO DAI


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BOARDS OF CANADA

Interview with MARCUS EOIN & MICHAEL SANDISON

"We create music that seems to have its own universe and time. That place is another reality. It always exists just around the corner, or beyond the mirror."

This sweet and dangerous trip into nostalgia, invited by a duo living communally in the mountains of Scotland, is both the most popular symbol and the greatest anomaly of the electronica boom. Is this escapism, or a transformation of reality? Despite the worldwide enthusiasm, the pied piper's tune continues to play. The long-awaited interview, conducted via email, was finally realized with the release of their second album in three and a half years, "Geogaddi".

"I went to All Tomorrow's Parties in 2001, and I heard that after that point, you went into seclusion to work on a new album. Is that the kind of environment that BOC's (Boards of Canada) music demands?"
Michael Sandison (Mike): "That's right. It's necessary to cut off all relationships with everyone. To keep our minds clear about what we're doing, there's no other way. If other people are around, the music gets negatively influenced."
"Why does BOC stick to the sound of analog synthesizers? Are you interested in DSP software like MAX/MSP that Autechre uses?"
Marcus Eoin (Marcus): "We have no interest in making clean, 'modern' sounding music. It's something anyone can do. Today, thanks to powerful computers and software, you can create professional-sounding music with almost no effort. We dislike the sound of clean digital music; it's too perfect and too smooth, lacking personality. We want to create music that reflects a specific period in the past—for example, early '80s TV music. That's why we deliberately make things more complicated and spend a long time degrading the sound quality."
"Autechre's Sean once said, "BOC's music is good, but it's too nostalgic for me to listen to." Personally, I think this comment captures the nature of both Autechre and BOC. How do you respond to this?"
Mike: "I love their music. It's always fresh and there's always something new to find. But we are a completely different band from them. They are obsessed with patterns, while we are obsessed with melody, texture, and the tactile feeling of sound."
"What was the experience of acid house and ecstasy culture like for you? Do you still feel its influence today?"
Marcus: "When acid house first came, I was obsessed for a very short time. But it didn't have a big influence on me."
BOC's music is fundamentally melody-oriented. If that understanding is correct, what does melody mainly represent to you?
Mike: "For me, melody is a kind of language that acts extremely strongly on human emotions. It's a language that can express things that words absolutely cannot. That language can be understood by anyone, regardless of their background."
"Then, what does 'beat' represent or symbolize in BOC's music?"
Mike: "Punctuation."
"Is the track title 'musicismath' a statement of your attitude toward music, or is it ironic?"
Marcus: "I think it's both. First, we are interested in creating melodies from the heart, but at the same time, we are also fascinated by the science (knowledge system) that supports it."
"Psychedelic culture seems to break down various barriers such as race, sexuality, class, and religion. What is BOC's relationship with psychedelic culture?"
Mike: "I don't think it applies to us. When I hear psychedelic culture, I think of hippie culture or New Age culture, which is completely different from us. Clearly, we are about love and peace, but we don't identify with New Age culture. Our interest in psychedelia is purely in the biological process and the art that it generates."
"Pop music was born to give the audience a sense of community. The psychedelic culture of the '60s aimed for a new community outside of society, and dance music clubs seem to create a one-night-only community. Do you think BOC's music has a communal aspect, even partially?"
Marcus: "I don't know, but probably, a certain type of person identifies with that. There are many people in the world who think the same way we do about the world—and they gather by sharing an interest in our kind of music—I'd like to think so."
"The track title '1969' represents the year you were both born, or is it a reference to a historical or cultural fact?"
Mike: "We weren't born yet in that year. It refers to a special year in the history of a certain American religious group."
"In the above track, you can hear the phrase 'in the sunshine.' Can you tell us what this phrase means?"
Mike: "We wanted to reflect the feeling of hope and certainty that the religious group felt at that time."
"The 1970s, in a sense, marked the end of a golden age. It was the beginning of a new era, one rife with selfishness and materialism. Think about how disappointing the second Woodstock Festival in the late '90s was. Our generation has always been spoiled."
"There was also a track titled 'sixtyniner' before. Does '1969' hold a special significance for BOC?"
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Marcus: “That title has a double meaning
 at least in English. The track is based on a tape where a man describes his first sexual experience in 1969.”
Interviewer: "The following year, in 1970, the Isle of Wight Festival ended in a historic failure. That period is remembered as the “season of the end of hippie culture.” Do you have any personal memories associated with that time?"
Marcus: “I don't have any personal memories. In 1970, I was still just a sperm. But indeed, we are very into the culture of that era. The 70s were, in a way, the end of a golden age. It marked the start of a new era dominated by selfishness and materialism. Just thinking about how disappointing the second Woodstock Festival in the late '90s was, where kids trashed the place, burned cars, and committed rapes. Yes, our generation has been spoiled.”
Interviewer: "This might be a simplistic comparison, but do you think BOC's music suits better under the sunlight or in the darkness of night? Also, does it fit better in summer or winter?"
Marcus: “In the bright sunlight of midwinter.”
Interviewer: "So far, BOC's artwork has centered around cool colors like blue. But in the new work, you boldly feature warm colors like red and yellow. Is there any particular meaning behind this?"
Mike: “We wanted this artwork to represent a combination of fire and religious iconography. The geometric patterns in kaleidoscope images are similar to the perfect symmetry often seen in religious paintings. Everything is unified into a single image of a burning summer ritual.”
Interviewer: "In what situations do you listen to BOC's music yourself?"
Marcus: “We always listen to our music. There's a huge archive of unreleased tracks that we love to revisit. Personally, I enjoy listening to our music the most when I am completely alone, like when I'm outdoors or driving. It allows my imagination to run free.”
Interviewer: "Your track titles are always quite mysterious. Is there a resonance with Celtic culture?"
Marcus: “I don't think we've consciously created anything influenced by Celtic culture, but we do like some traditional Scottish music, especially a cappella Gaelic songs. They sound really strange, almost like reverse music, and bring about a supernatural effect.”
Interviewer: "In an interview with Stuart from Mogwai, he said, “Scottish and Welsh culture are very positive but still have this underdog feeling.” Do you agree with his words?"
Mike: “Absolutely. I can only speak about Scots, but Scots don't have any ambition to go out into the world and improve themselves. Even though they are friendly, intelligent, and approachable, they don't encourage each other to get better. There's a defeatist attitude as if they've lost even before they started. Perhaps it's because Scotland is generally much poorer compared to neighboring countries and has been exploited by the English from the start of history.”
Interviewer: BOC's work often feels like messages are subtly hidden in the music through voices. Is this an intentional angle?
Marcus: “Of course. We hide various elements in our music for you to discover.”
Interviewer: "Much of Celtic history is said to be tragic, as many Celts did not have written language. Are you trying to pass on their history?"
Marcus: “Artistically, we don't consider ourselves Celtic at all. We're influenced by much farther afield. But we do take some pride in being Scottish. We support the continuation of Celtic traditions and languages and are interested in the politics of Scotland.”
Interviewer: "Some artists driven by a rebellious spirit against modern civilization, like those represented by Radiohead's "Amnesiac" incorporate references to ancient civilizations as a counter-element. Is there a similar nuance in BOC's music?"
Mike: “It's impossible to analyze one's culture without comparing it to the past. For instance, if we compare 2002 with the times of the First or Second World War, we could say we live in a period of great peace. However, if we compare it to the ancient times of the Druids or farmers, we seem to live in a barbaric era. Overall, as artists, we see today's world as full of possibilities but also fraught with terrifying threats. While we're very positive individuals, we're interested in how our generation was born into this great era of paranoia and how that reflects in the cultural products like movies, books, and music.”
Interviewer: "Do you sympathize with the idea held by many ancient cultures, like the Celts and Native Americans, that nature belongs to no one"?
Marcus: “Yes. This nature and environment have existed longer than you, me, any government, country, or generation. It should continue to exist, but that requires us to treat it with respect.”
Interviewer: "Lastly, what's your view on the syncretism of Druid numbers and Christianity?"
Mike: “I imagine all the religions practiced in the world today are amalgams of various ancient religions. That's why extreme fundamentalism in religion is absurd. Modern rituals and teachings cannot be the original words of God. Everything has been adjusted, mixed, and edited over the ages to suit the regimes of those times.”
Interviewer: "Celtic art often features spiral patterns and braided designs found in relics and ornaments, symbolizing the eternal knot, which represents the Celtic view of life and death without a beginning or end. BOC's music, while each track is very individual, leaves the listener with a sense that the music continues even after it has ended. Do you think there's a connection there?"
Mike: “I understand what you mean by the spiral patterns. In our tracks, there are elements that repeat or cycle, like arpeggios. We often design our tracks to sound as if they go on forever. We edit them to make it seem like what you hear on the record is just a small part of a huge, infinite whole. It appears for a while and then naturally fades away, making you feel like it continues somewhere else forever. That's how we create our music.”
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I have a vision of my own utopia. I'm sure it would be a future where people, well-educated to embrace their differences, would challenge each other to games instead of resorting to violence. In that future, trees would grow to 30 feet tall in just 10 seconds, and ten suns of different colors would shine all day long.

How do you perceive “hippieism”?
Marcus: "The only real connection between us and “hippieism” is all the fantastic music that blossomed in the 1960s. We know a lot about it, and we love it."
"In the 1960s, writer Richard Brautigan, considered a guru by hippies, depicted a kind of utopia in his work “In Watermelon Sugar”. This utopia, named “IDEATH,” was a peaceful and unchanging world achieved by killing (or at least reducing) ego, starting with “me-ism.” What do you think of such a utopia? Do you approve of it?"
Mike: "But it could also become a world inhabited only by zombies. No individuality, no surprises, no original thoughts, and no progress. There is progress that can only be born through friction."
"Do you think BOC's music is something that realizes a kind of utopia? If so, what kind of utopia is it?"
Mike: "I hope our music presents an alternative to the current state of things. In other words, when I compose, I hope it's music that is detached from this monotonous reality of the real world. And maybe at that time, I'm envisioning my own personal utopia. I'm sure it would be a future where people, well-educated to embrace their differences, would challenge each other to games instead of resorting to violence. In that future, trees would grow to 30 feet tall in just 10 seconds, and ten suns of different colors would shine all day long."
"I think what characterizes BOC's music is designing a leisurely flow of time that is clearly different from the outside world. Do you have the angle that you want to “change” the listener's sense of time through your music?"
Mike: "Yes! That's one of the tricks. It's one of the most obvious effects of psychedelics. To aim for that through music, there are many methods we can list. For example, composing music like a spiral, using arpeggios, incorporating details that expand more and more the closer you listen. And creating melody loops and placing some key changes that make you feel like it continues endlessly in your head even after the record stops playing. These effects are born from that."
"In BOC's artwork and song titles, especially starting from the previous EP, there are many references to rural things. Simply put, I think “rural” means outside of civilization. Do you have such an angle?"
Marcus: "Hmm, when writing songs, I don't imagine them being heard in some other environment or by someone else. So for us, it's 100% related to the very environment in front of us, our lives, and our memories. That happens to be a very rural influence."


Scans[edit]


Highlights[edit]

  • Marcus: “We dislike the sound of clean digital music; it's too perfect and too smooth, lacking personality. We want to create music that reflects a specific period in the past—for example, early '80s TV music. That's why we deliberately make things more complicated and spend a long time degrading the sound quality.”
  • Mike: “We don't identify with New Age culture. Our interest in psychedelia is purely in the biological process and the art that it generates.”
  • Marcus: “Our music sounds better in the bright sunlight of midwinter.”
  • Marcus: “We always listen to our music. There's a huge archive of unreleased tracks that we love to revisit. Personally, I enjoy listening to our music the most when I am completely alone, like when I'm outdoors or driving. It allows my imagination to run free.”
  • Marcus: "Hmm, when writing songs, I don't imagine them being heard in some other environment or by someone else. So for us, it's 100% related to the very environment in front of us, our lives, and our memories. That happens to be a very rural influence."
  • Mike: "We didn't reference it. That was a story made up by a journalist. It was named after an early animation device (rotating picture viewer)." (About “Zoetrope” allegedly referencing the Francis Ford Coppola studio in San Francisco.)

External Links[edit]


References[edit]